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✨感想レポート✨ 5/7セミナー開催:大豆生田啓友先生による「共主体の保育が生まれる環境作り」

2024.6.05

アジルラーニングでは2024年5月7日に無料オンラインセミナーを行いました。

今回は、主体的な保育や環境作りに関する著書を多数出版され、メディアでもおなじみの大豆生田先生から「環境作り」について、実践例を交えながらご講演いただきました。

弊社では昨年11月より、保育の最新情報や専門知識を学びたい方、また保育の質を高めたい園に向けた、動画配信サービス「週刊ほいはう」を提供しました。

大豆生田先生には、この「週刊ほいはう」の中で『子どもも大人も成長し合う“共主体”の保育』について解説していただいており、今回のオンラインセミナーは、その内容をより深く理解していただくために、企画したものです。募集していた300名の定員はあっという間に満員になりました。たくさんのご応募ありがとうございました。

前半の講義30分では、「子ども主体の保育」「質の高い保育」に関して、「共主体」というワードを使いながら、子どもだけでなく保育者も保護者も地域も協同していく「共主体」の保育がうまれる環境について、実例を交えながら紹介していただきました。

“主体”という言葉には物事や組織などで中心部分をなすものという意味がありますが、そのメッセージに引っ張られて、“子ども主体の保育”を取り入れようとすると、“どこまで子どもを認めてよいのか”そのような悩みも多かったと思います。

今回のオンラインセミナーでは、改めて大豆生田先生の言葉で“共主体”についてお話していただくことで、新しい保育のかたちや在り方がみえ、直面してきた問題にたくさんヒントを与えていただきました。30分という短い時間でしたが、“共主体の保育が生まれる環境作り”をテーマにした実例もご紹介いただき、有意義な時間となりました。

後半の45分は講師による質疑応答コーナーをおこない、大変好評でした。
参加者の皆さまから事前に寄せられた、沢山のご質問の中からいくつかピックアップして、大豆生田先生から具体例を交えながら回答いただきました。ここでは、当日回答した質問をご紹介します。(質問に対する回答は、当日参加された方限定の特典とさせていただきます)

▼質問
子どもの主体性を大切にしようとする一方で、どこまで子どもの意見や行動を尊重すればよいか迷います。主体性は放任とは違うと理解しているのですが、線引きやどこまで保育者の主体性を出して良いか、関わり方が難しく感じています。

▼質問
一斉保育や主体性保育等、様々な経験をしてきた職員が集まっています。各自の持っている良さや経験を活かしつつ、認識をすり合わせながら協力して共主体の保育にしていくには、どのようにしていけばよいでしょうか。

▼質問
環境作りに対する個々の職員の熱量に差があります。『職員が自らやる気を出す』『環境構成の楽しさを実感する』というプロセス作りに難しさを感じています。研修を受ける、ということ以外に、どんな企画・方法が有効でしょうか?

▼質問
園では自由保育をしているのですが、保護者の中には、子どもに対して厳しく、ああしてこうしてと、指示を多くされる方もいます。もう少し家庭でも、子どもの主体性を尊重してもらいたいと思うのですが、どうしたらよいでしょうか?

個性や発達に合わせた環境作りに関する質問
▼質問
1~2歳児、3~5歳児の異年齢保育をしています。発達に合わせて環境を設定したいのですが、異年齢のため幅が広く、どこに合わせればよいか迷います。

▼質問
小規模保育園です。0~2歳児がワンフロアで生活をしているのですが、音・光・発達に配慮した環境づくりをしたいと考えています。何に重きを置いて取り組んでいけばよいでしょうか。

▼質問
友だちと遊びたいときと、一人でじっくり遊びたいとき、それぞれが同じ部屋で過ごしています。個々のやりたいことに合わせた環境づくり(音も含む)が知りたいです。

コーナー保育に関する保育
▼質問
1歳児クラスでコーナー保育をしています。午睡前や活動の切り替え時にコーナー遊びを楽しむ姿があります。活動を進める前に環境、導線づくり(キッチンや棚の移動)をしていくのは保育者都合なのでしょうか。いまはお休みの時間だよと繰り返していくべきなのか、成長や理解力に合わせ環境も柔軟で良いのか悩みます。

施設や設備に関する質問
▼質問
保育室が狭く、子どもたちの遊びの続きで線路やカプラを保管できる場所がありません。また、続きのものを棚の上に飾っていますが、乱雑になってしまい困っています。うまくいった事例等があれば教えてください。

▼質問
園庭をグラウンド型から身近な自然豊かな園庭へ変えていきたいと思っています。しかし、大きなムカデが出る等、自然が豊かになるにつれ、リスクと捉えられるようなことも増えています。どう付き合っていくのがよいでしょうか。

▼質問
現場では「安全面」と「子どもの思い」とがぶつかる場面が多々あります。また「~しなくてはいけない」「~出来ていないといけない」と行事に追われたり、昔から風潮が残っていることもあります。「主体」と「集団」のバランスを取ることが難しいことがあり、どのような心構えで子ども達と接すれば良いのか悩むことがあります。

▼質問
1歳児25人、6人の保育者で過ごしています。子ども主体の保育を行いたい、気持ちを満たしてあげたいと日々思うものの、隙間時間をみつけてはどこかに行ってしまう子ども達の姿があります。子ども達にケガ無く命を守ることに必死で主体的な保育ができないことが悩みです。人数が多い保育環境へのアドバイスが欲しいです。

イベント終了後はアンケートにご協力をいただきました。
参加者の年代は前回に続いて20代~70代と幅広かったのですが、中でも40代の方に一番多くご参加いただきました。保育歴は10年~30年が最も多く、今回のオンラインセミナーが現場で長く活躍されている方の学びや刺激になったことがわかりました。

参加された方の感想を一部、ご紹介させていただきます。

 

講義の最後に、大豆生田先生はこのように仰っていました。
「先生方は毎日、大事な保育をしてくださっています。子どもも先生方も、もっとみんなから応援されるべきです。本当に毎日大切なお仕事をしてくださっています。」
“共主体”というテーマを通して、大豆生田先生の真意を感じました。
改めまして、大豆生田先生や参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

【アーカイブ配信】
本日2024年6月5 日に、有料会員限定で前半の講義部分のみアーカイブを配信いたしました。

すでに配信中の「子どもも大人も成長し合う“共主体”の保育」と一緒にご視聴いただくと理解度がさらに深まります。


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